LPガスの性質
LPガスの特性
LPガスは、昭和30年代後半から一般家庭等の燃料として普及し、便利で高カロリー、クリーンで環境にやさしい、災害にも強いなど多くの利点があることから、県民生活に欠くことのできないエネルギーとなっており、現在県下約61万世帯で利用されています。
空気より重い
LPガスは空気の約1.5倍の重さがあり、もれると低いところや物かげにたまる性質があります。もしもガスがもれたら、特に下の方の風通しを良くしてガスを屋外に追い出しましょう。
ニオイをつけてある
LPガスそのものは無色無臭ですが、もれた時にわかるように、タマネギが腐ったような臭いをけています。(臭いが感知できない時もあります)
LPガスの燃焼
LPガスが燃焼するためにはたくさんの空気(酸素)が必要です室内でガスを使用するときは、十分に換気をして下さい。LPガスそのものには人体に有害な一酸化炭素(CO)は含まれていませんが、換気不足などで不完全燃焼を起こすとCOを発生します。
*不完全燃焼防止装置つきの器具をおすすめします。
■クリーンなガス
現在、地球上では環境破壊が進み世界中で深刻な問題になつています。このような状況下、環境に悪影響を与える物質をほとんど発生しないLPガスは、環境にやさしい21世紀のエネルギーとして大いに期待されています。
■液化しやすく気化しやすい
気体のLPガスは、冷却(-42℃)または圧力(7気圧)をかけると簡単に液化します。
LPガス容器(ボンベ)には、圧力をかけて液化したものが入っています。
容器の側でたき火などをして、容器の温度が高くなると、圧力が上昇して安全弁が作動し、空気中にガスを放出することがあります。
また、液体のLPガスが皮膚に触れると凍傷になることがあります。
災害に強いLPガス
地震や台風などの災害は、私たちの生活に大きな被害をもたらします。なかでも、ガスの供給がストップすると、炊事・暖房・お風呂などが使用不能となり、予想もできない不便な生活を強いられます。LPガスは容器で供給しているため、どんな場所でも使うことができ、地震などの災害が起きても素早く対応できます。
平成7年1月17日に発生した阪神・淡路大震災では、神戸市や淡路島など被災地でLPガスを使っていた23万世帯のうち、被害を受けた約16万世帯の安全点検を10日ですべて完了し、早いところでは震災当日から使用できたお宅もありました。
また、避難所でお風呂にも入れず、暖かい食事もとれない不便な生活を強いられている被災者の皆さんにLPガスを提供し喜んでいただきました。現在、私たちは各自治体に、LPガスの特長を理解していただき、学校や病院などの公共施設を始め、多くの施設にLPガスの設備を導入してもらうよう働きかけを行っています。
地震などの災害はいつ起こるか分かりません。ご家庭でも普段からの対策を改めて心掛けておきましょう。
■LPガスは災害後の復旧が早い
LPガスは容器で供給していますので、どんな場所でも使うことができ、万が一地震などの災害が起こったときもいち早く復旧ができます。
■LPガスの覚えておきたい災害時の対応
火災のときは容器バルブを閉め、消防署員などに容器の位置を知らせ、後の処理を頼んでください。
地震のときは器具栓、ガス栓を閉め、火をすべて消し、ゆれの大きかったときは、おさまった後で容器バルブも閉めてください。
洪水の恐れがあるときは容器バルブを閉め、容器が倒れたり流されたりしないか、しっかりと固定されているか確かめてください。
- 災害後に再びガスを使用するときは、必ず販売店の点検を受けてください。
- 異常があったときは、住所、氏名、電話番号、状況などを至急販売店に連絡してください。